🙋‍♂️寄付で活動を
応援🙋‍♂️
大西 啓人(Silent Voiceスタッフ)

大西 啓人 (スタッフ)

1997年奈良県出身、ろう者。ギャロデット大学ろう教育研究コース修士課程修了。聴者の家庭に生まれ、デフコミュニティで日本手話を学び、手話を第一言語として育った。いくつもの言語や文化に触れ「選択できること」が、ありのままの自分でいるために必要と考え、地域格差のないろう児・難聴児向けのオンライン教育事業サークル オーに携わっている。2023年4月、NHK教育「みんなの手話」出演

ONISHI'S Silent Voiceありのままの自分で
いられる場所をつくる

MY MISSION

ろう難聴の子どもにとって、ありのままの自分とは何か?を知るためには多くの選択肢が必要です。

例えば、手話を使う人もいれば、聴力を使って発音したり聞き取ってコミュニケーションをする人もいれば、日本語を使って考えることが好きなので新聞社で働いている人もいれば、家業の農業を継ぎたいので農業を大学で学ぶ人もいれば、人の生活に役立つものを作りたいのでエンジニアになる人など、同じろう難聴でも生き方は様々です。僕は「それぞれが様々な選択肢と出会い、自分に合う生き方を探せる環境」が今のろう難聴の子どもたちに必要だと考えています。

そのために私は、子どもたちが様々な人と出会える、様々な価値観を知る機会を提供していきたいです。選択肢があることで自分に合っていないと気づくことができる、自分に合ったものを根拠をもって選ぶことができる選択肢を広げる価値を新しい時代のろう難聴児に感じて欲しいのです。

選択できたから見つけた
“自分らしい“生き方

まず、自分には選択肢がありました。それは、聞こえる私の家族が、私の目線に立ってガイド役をしてくれました。最初に通ったろう学校では口話中心、次に足を運んだのは手話中心のろう学校でした。通える範囲にこの2つがあったこと、手話を見た私の目の輝きの変化に家族が気づき、私は自分に合ったものを家族と共に「選ぶ」という経験をしました。

こうして、手話という言語に出会い、自分の世界が広がっていった一方で、日本語に壁を感じるようになりました。段々と日本語と向き合う気力すらなくなっていたときに、突破口になってくれたのも手話でした。自分の通える範囲に、関西デフフリースクール「しゅわっち」という団体があり、ここでの活動によって手話を通して人とコミュニケーションをとる価値などに自然に気づいていきました。手話だけではなく、日本語という言語にも価値があるのだろうと感じるようになりましたし、何より楽しい時間が増えることが、しんどいことも乗り越えようという勇気に変わっていきました。

さらに、デフコミュニティでは、ろう者スタッフ、デフリンピック経験者などの成人のろう難聴ロールモデルや同世代の友だちと交流していく中で様々な経験談を聞くことができました。同じ聞こえない視点での経験の数々は自分も取り入れやすく、私自身の悩みごとの解決の助けになりました。

これらは、身近に選択肢があったことで成り立っている話です。選択肢が1つしかない、あるいはゼロという状況ではなく、どの地域の子どもでもいくつかの選択肢を得られるようにする必要があります。そして、子どもたちが様々な選択肢を知る上で、オンラインにも可能性を感じています。

いくつかの選択肢から自分で選択できる経験があり、これが子どもの成長、保護者の安心に繋がるきっかけになると信じています。

選択肢がありあふれる
社会を目指して

ろう難聴の子どもにとって、ありのままの自分でいられるように、「どのような選択肢があるのか?」を知る様々な機会を提供しています。子どもにとって、ありのままの自分でいられる居場所だと感じてもらえるには、どのような情報が必要か、サークル オーをどのような場にしたいか追求しています。

また、子どもたちが自分から学習に対して意欲をもつ、自分がやりたいことを自分で決めるなど、子どもたちが自分らしく生きるには、内発的動機が大切であると私たちは考えています。同世代の友だちと一緒に学習することで、「〇〇くんがいるから、僕も頑張ろう」「〇〇ちゃんができるなら、私もできる!」など高め合える仲間との関係から、内発的動機を高めることも目指しています。子どもたちが自分らしく、ありのままでいられるために様々な経験の場を提供できるようにこれからも頑張っていきます。

わたしの活動を
ご支援ください

大西 啓人(Silent Voiceスタッフ)

“選択肢があるから違うと分かる。違うと分かった時に自分に合った選択ができる”ができるように、ろう難聴の子どもたちが選べる選択肢がありふれている社会を目指したいです。

🙋‍♀️彼の活動を応援する🙋‍♂️