IDOUE'S Silent Voice自分らしさで
溢れる社会に
MY MISSION
「普通」とは何なのか?マジョリティが決めた「普通」に違和感を持ち続けていた幼少期。23歳で手話と出会った時、両親の世界には自分の知らない豊かな景色が広がっていることを知った。違いを見つける作業は面白い。「聞こえない」という特定のラベルではなく、「その人らしさ」に社会がフォーカスするそんなシーンを増やしていきたい。
手話を通して
知った父の世界
指文字しかできなかった私は当時父と簡単な会話しかできませんでした。今思うとお互い伝えたくても伝わらないもどかしさを感じていたように思います。サイレントボイス入社をきっかけに手話で話せるようになった時、初めて父の心に触れた気がしました。「今までお前のことを何も分かってやれなかったのかも知れん」この父の言葉を今でも忘れません。サイレントボイスで関わる子どもたちも立場は違えど私と似ています。「どうせ分かってもらえない」親子で同じものを見れない時は辛いものがあります。家族が分かり合えた瞬間に出会ったとき、何よりやりがいを感じます。
関わる子どもたちと
働くスタッフの可能性を
引き出したい
「聞こえないからYouTuberにはなれないよね」
オンライン授業を受ける生徒がボソッと言った一言です。しかし本当にそうなのでしょうか?社会の変化やテクノロジーの発展によって可能性は広がりました。「できない」の本当の正体は、社会にある見えない保護バリアです。あらゆる人との出会いが子ども「やってみたい」という気持ちを育み、応援してくれる人の存在が「行動」を後押しします。私たちはオンラインという新たな世界で、子どもの可能性が溢れる土壌を耕し続けます。
また、私のチームは社内でも若いメンバー(ろう難聴者2名、聴者2名)で構成されています。強みは、普遍的な能力値ではなくどのフィールドに身を置くかで決まると思っています。自分含め誰しも凸凹があると思っているので、凸の部分を掛け算できるチーム作りを心がけています。
MY ACTIONS
Editor's Note
「自分らしさ」を大切にしたいという気持ちを強く持っているのだと改めて感じた今回のインタビュー。自身の経験などから考えをしっかりと持って表現できるからこそ、周囲の人の「その人らしさ」にしっかりと目を向けられるのだと、井戸上さんの普段の姿勢から感じます。
オンライン教育事業という新たな畑を深く広く堀り進めている様子は、数年後の未来を生きるろう・難聴児への想いがあります。チームメンバーと共にオンラインの可能性を開拓していく姿に、逞しさを感じます。
わたしの活動を
ご支援ください
私たちの活動は、世の中に溢れる「目に見えない当たり前」を疑うことでもあります。一人ひとりの共感や応援が「新しい当たり前」を作ることに繋がると、私は信じています。