サークルオー受講3年目。先生と伴走型授業で、日本語への苦手意識が、いつしか“チャレンジする力”に
インタビューの前に…『サークルオー』とは?
ろう・難聴の子どもたちの学びの場を増やしたい!という想いで、2020年にスタートしたオンライン学習サービス『サークルオー』。『サークルオー』という名前は、コミュニティ(=サークル)で人とのつながり、いろんな世界を知り、学びの中で「お!」という驚きや発見が生まれる場所にしたいという想いからです。
サークルオーには、全国・海外から、様々な分野で活躍される先生たちが集まってくださり、ろう・難聴の当事者の先生もたくさんいます。学校の先生、弁護士、スポーツ選手、大学生など…個性とスキルが豊かな先生が、ろう・難聴のお子さまのコミュニケーション手段・学習言語・文化・聴力等を考慮した“授業”を提供しております。
オンラインだからこその広がりの可能性を模索しながら、これからも必要な子どもたちへ、全力で学びの機会をお届けしたいと思います。
今回は、立ち上げ当時から3年間サークルオーを受講してくれている小学6年生の鈴木萌愛(もえな)ちゃん、お母さま、そして3年間萌愛ちゃんの担当をしているS先生にインタビューをさせていただきました。
「親以外の第三者として、伴走してくれる方を求めていました」
(インタビュアー)3年前、萌愛ちゃんがサークルオーにご入会いただいたきっかけはありましたか?
(お母さま)娘はその頃、日本語への苦手意識がありました。
(萌愛ちゃん)具体的には…、助詞の使い方が一番難しいなと思っていました。
(お母さま)親として、娘の日本語のボキャブラリーや使い方を上達させるために、幼稚部の時からたくさん単語カードや辞典を作ったり、必死に頑張っている時期もあったんです。でも、いざ向き合って、一緒に勉強をしようとすると、親と子どもって距離が近い分、お互いに感情の忍耐勝負のところってありますよね(笑)だから、第三者的な方がいるといいなと当時から思っていました。そんな時、たまたまサークルオーのサービスの無料体験レッスンがあると知り、申し込みました。
(インタビュアー)面談を経て、先生のマッチングをすると思うのですが、S先生に決まって初めての授業の時は、緊張しましたか?
(萌愛ちゃん)全然緊張しなかったよ(笑)
(S先生・インタビュアー)すごい!!
「好きなことは伸びる。先生を信頼して、娘に授業の内容を任せています」
(インタビュアー)今は、どのくらいの頻度で授業を受けていますか?
(お母さま)毎週日曜日の週1回です。
(インタビュアー)授業ではどんなことをしていますか?
(萌愛ちゃん)今は、もうすぐ日本語検定の試験日が近いので、対策をお願いしています。検定がない時は、歴史や算数のリクエストをしている時もあります。それで、最後の10分に遊び時間を入れてもらっているのですが、そこで、折り紙を先生と一緒に作ったりするのが、実はめっちゃ楽しみです(笑)
(S先生)そうそう、最後の遊びの時間を作るために、萌愛ちゃんと私も、その時間まで「さぁ集中!」という感じで、全速力で頑張っているものね♩(笑)
先ほど、萌愛さんが言ってくださったように、授業は、萌愛さんがその日に勉強したいことを自分自身で伝えてくれるので、今は、完全オーダーメイドです。
(インタビュアー)小学三年生の時から自分で授業をリクエストしていたのですか?
(お母さま)最初の方は、授業の始めと終わりに顔を出して、今日はこういう感じの内容でどうでしょう?と先生に提案して始めていた時期もありました。
(S先生)最初は、オンライン授業で慣れないこともあったと思います。始めたての3年生の頃は、萌愛さんの“楽しい”や“好き”をとにかく優先させていただき、授業を作っていました。遊びの時間を作っていたのもその頃からです。それがあって、今の信頼関係にもつながったのかなぁと思っています。
(お母さま)先生を信頼しているので、最近は、私はノータッチです(笑)娘のやりたいことを授業にしてもらうことにしています。
(S先生)萌愛さんは、すごいんですよ!「2ヶ月先にこういう検定を受けたいから、そのための勉強をしたい」とちゃんと前もって伝えてくれるんです。中期的なスケジュールも頭の中できちんと組めているのも素晴らしいと思います。自分の興味がある分野の本をリクエストしてくれて、”やばい日本史”と”おはなし推理ドリル歴史事件ファイル”の問題を一緒に解いていたんですよ。
(インタビュアー)わあ!歴史が好きなのですか?
(萌愛ちゃん)はい。特に卑弥呼の時代が好きです!
(インタビュアー)学校でも、国語や歴史の授業もあると思うけれど、サークルオーならではの違いってありますか?
(萌愛ちゃん)学校は、みんな揃って勉強するけれど、サークルオーは、好きなことを自分のペースで勉強できるところかな。
「検定に落ちて悔しい!と思えたことも、娘にとって次のバネに」
(インタビュアー)日本語への苦手意識があったということですが、日本語検定にチャレンジされるのですね!
(お母さま)実は、今まで、日本語検定を知らなかったんです。S先生から、「日本語検定というのがありますよ、受けてみては?」という提案をいただいて、ここ数年チャレンジをしています。娘は、昨年、初めて日本語検定に落ちた経験もしたんですね。その時、“悔しい”と思って、また次にチャレンジする準備をしています。
(萌愛ちゃん)そう、悔しかった。でも、伴走してもらえる先生もいるのが嬉しいし、やる気がでます。
(お母さま)実は、日本語検定は、昨年は学校以外の会場で受けていたのですが、今年から娘が通っている学校が試験会場に指定されたんですよ。
「1人でも特別支援学校に試験を受けたいという生徒がいれば、その学校が検定開催校になれるはず」ということをS先生から教えてもらって、1度学校には去年断られたのですが、諦めずに、校長先生にリクエストを出し、今年から会場になって、他の生徒さんも受験につながっているのも、大きな喜びですし、モチベーションにもなっています。
(S先生)「どんどん先頭走ってみよう〜!」って萌愛ちゃんには言って、いつも応援しています♩
(インタビュアー)萌愛ちゃんのチャレンジ精神とお母さんと先生のタッグで、学校も動いてくれたんですね!すごい!
「S先生は、娘にとって第二の母」
(インタビュアー)萌愛ちゃんにとって、S先生はどんな存在ですか?
(萌愛ちゃん)わからないところを教えてくれる存在。なんでも質問できるし、とにかく楽しいです!
(インタビュアー)お母さまにとって、S先生はどんな存在ですか?
(お母さま)S先生は、娘にとって、第二のお母さん。親だけでは手が届かないところって、たくさんあるんですよね。伴走してくれるS先生は、私にとっても大きな存在です。
娘は、サークルオーを始めてから、いろんなことにチャレンジするようになりました。検定の他にも、耳の聞こえない、聞こえにくい子たちや大人のつながりができたのも、大きな魅力の一つです。
(インタビュアー)S先生にとって、萌愛ちゃん、お母さまはどんな存在ですか。
(S先生)オンラインじゃなかったら、出会うことができない出会いで、とても嬉しく思っています。サークルオー は、オンライン授業ですが、家庭の中の成長を垣間見させていただく、ある意味、家庭の中におじゃまさせていただく機会だと思っています。
ご家庭の中で、成長していくお子様、そして、頑張っているお母さんのことを教えていただき、学ばせていただけることは、日々、私にとっても勉強になっています。
私自身、萌愛ちゃんが最初の生徒さんだったんですね。最初は、何もかも分からないところから、お母さまにいろいろご提案していただきながら始まった授業でした。
たまに、授業が楽しくなりすぎちゃったりして、萌愛ちゃんが、ピアニカを吹きだして遊んでいた時なんかもありましたね(笑)
今、萌愛ちゃんは6年生ですが、この3年間で勉強に対する自信と意欲を身につけ、本当に素晴らしい成長を見せてくれています。そして「〜したい!」と、私をいつも引っ張っていってくれています。これからも萌愛ちゃんの夢の実現のためにチームで頑張っていきたいです。
(インタビュアー)この3年間の軌跡を話していただき、ありがとうございます。
お母さまとS先生が手を取り合って、萌愛ちゃんの“自分の興味や好き”を大事に見守りながら、成長を応援している姿がとても印象的でした!
萌愛ちゃん、最高のチームですね!検定も頑張ってください♩
(インタビュー終わり)
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