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「東京にも、外国にも行ってみたい!」――にんげんキャンプがくれた次の目標
3年ぶりに開催となった、ろう・難聴児ときょうだい児のにんげんキャンプ。
テーマはキャンプ名にあるように、みんな「にんげん」だということ。
一緒にご飯を作って、食べて、遊んで…いつのまにか、仲間になる。
今回参加したのは、大阪市のろう難聴児の放課後等デイサービス『デフアカデミー』や、
オンライン支援で全国にいる『サークルオー』の子どもたちとそのきょうだい。
「見てわかる」コミュニケーションや、みんな同じ「にんげん」だからこそ、わかちあえる感情が溢れる2日間でした。
多くの方のご協力をいただき、無事に終了しましたことを、ご報告いたします!
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1日目(9/13)
11:30 デフアカデミ―出発
ご支援によりバスチャーターが実現し、全員で楽しく、安全にキャンプ会場まで移動できました!
13:00 開会式
初対面の子どもたちも多い中で、ドキドキ、ワクワクした感情が溢れていました。
13:30 ミッションラリー・宝さがし
5つのミッション(ミニゲーム)を達成し、宝の地図を手に入れ、キャンプ場内に隠された宝箱を探すというチームワーク。
「手話を使わずに伝える」というルールを設けているミッションも多く、身振りなどで一生懸命伝える姿がありました。
宝箱には、夕食の具材の絵カードが!
豪華なカレーを作るべく、子どもたちは奮闘していました。
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16:30 夕食づくり
カレーライスとサラダを作るために、各チームで分担作業。
高学年が低学年の子に教える姿や、自分の役割が終わったら、友達の役割を手伝ったり、他のチームを手伝ったりする姿が見られ、とても頼もしかったです。
20:00 キャンプファイヤー
焚き火のわずかな灯でも相手の顔と手が見えたら手話で通じ合える。
この状況に少し興奮気味に話している子どもたち。
初めてキャンプファイヤーを体験した子どもも。カレーをたらふくたべたはずなのに、スモアを頬張っていました!
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2日目(9/14)
07:00 起床起きても隣に友だちがいる!
朝からニコニコ笑顔な子も多かった2日目の朝。
08:00 朝食づくり具材を挟んだパンを牛乳パックに入れて、パックごと燃やして作るカートンドッグと、
じゃがりこでポテトサラダを作りました!
09:30 シャボン玉/登山大きなシャボン玉を作るべく盛り上がった低学年チームと、緩急のある坂道をスルスル上ってしまう高学年チーム。
それぞれ年齢の近い友だちと楽しんでいました。
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11:30 昼食~BBQ~
肉肉肉!なBBQ。
自分たちのだけでなく、スタッフの分まで焼いてくれる子も!おいしかったね
13:00 色紙作り
チームで過ごした仲間とキャンプで得た想いや出会いを記録として形に残しました。
14:00 閉会式
一人ずつみんなの前で感想を発表したり、チームのキーワードを考えて身体の動きで表現したり…振り返りの良い時間でした。
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~アンケート結果~
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〈参加前〉の子どもの様子
・楽しみにはしているけれどそわそわ不安そうでした。(小学1年・保護者)
・荷物もしおりを見ながら自分で準備し、当日の朝は「補聴器はつけない」と自分で決めて出発しました。(小学1年・保護者)
・ろうの友達とは年に数回しか会わないので、友達と泊まりがけのイベントに参加することをとても楽しみにしていました。あと○日とキャンプまで指折り数えていました。(小学6年・保護者)
〈参加後〉の子どもの様子や変化
・たくさんの人と関わって、楽しかった!参加してよかった!と参加する前とは真逆の気持ちが現れてて、親のいない場所でも周りの環境でやっていける気がするとさらに感じた。(小学4年・保護者)
・地域手話が違うことに大変驚いたようで、かなり興奮気味で話が止まらなかった。1泊じゃ物足りない。もっと交流したかったと言っていた。(小学5年・保護者)
・次は中学生になってるからスタッフとして参加になるよ、と話してくれました。(小学6年・保護者)
キャンプに参加した感想
・今回一番嬉しかったのは 「気付けば声を使わずに話していた」と、本人が言ったことです。自分の言葉で話せる環境に身を置いて 過ごせたこと。こういう世界があるんだと、本人が知れたこと。その実体験をできたことです。(小学6年・保護者)
・私が印象的だったのは、先生方に対して「めっちゃ目がキラキラしてる先生が多い」と話したことです。うまく言えませんが、子どもに一生懸命向き合って意欲的に活動されてる先生方が輝いてみえたのかな。(小学6年・保護者)
・キャンプファイヤーの時には、キャンプファイヤーの灯りでひたすらおしゃべりしている日本手話の子達がいて、暗かろうと話せるんだ!すごい!と思った。(20代・ボランティア)
・前日の準備や当日も本当に疲れましたが、それ以上にスタッフのみなさんがあたたかかったり、子どもたちの笑顔が見られたりと、心温まることが多く救われました。(10代・ボランティア)
~ご支援の御礼と代表挨拶~
44名の支援者の皆様、11名のボランティアスタッフに支えられ、無事にキャンプを終えることができました。
初めてAmazon欲しいものリストからの物品支援や、認定NPO法人お祝いの寄付という形でバスのチャーター代を募らせていただきましたが、想像以上の皆さまからのご支援とスピードに、スタッフ一同、感激いたしました。
バスもチャーターすることができ、子どもたちも往復の道のりから楽しむことができていました。
サイレントボイスのスタッフだけでなく、ご支援してくださった皆さまと一緒にキャンプを作ることができ、より豊かな体験を子どもたちにしてもらうことができました。
本当にありがとうございました!!

皆さんは、子どもの頃のどんな思い出が心に残っていますか?
私は非日常の環境で、初めて会う人たちと過ごした子どもキャンプはとても刺激的で、強く記憶に残っています。今でも、持って帰ったしおりやクラフトを眺めたりします。
ろう難聴の子どもたちにも、緊張と不安も混ざった、新しいコトや新しいヒトに出会うワクワク・ドキドキの時間を過ごして欲しいーそんな思いでこのキャンプの企画を進めました。
このキャンプをきっかけに「もっと外の世界を見てみたい」と言ってくれた子どもたちがいてくれて、本当に嬉しく思います。
「サイレントボイスのキャンプだから参加させられる」と言ってくださる保護者さん、「また来年も参加したい!」と言ってくれる子どもたちがいる限り、にんげんキャンプを続けていきたいと思います!
「安心できる環境の中で挑戦し、楽しみ、自信につながる体験をさせていただき、本当に感謝しています。」という保護者さまからのコメントもいただいています。
このキャンプを共に作ってくださったスタッフの皆さん・支援者の皆さまに心から感謝申し上げます。
そして、これからも活動を支えていただけますと幸いです。
「にんげんキャンンプ」代表責任者 日下友乃

この度は3年ぶりのキャンプ開催に対し、たくさんのご支援をありがとうございました。
今回は初めてオンライン支援を受けている子どもたちへの対面イベントの機会にもなりました。
鳥取や福岡、東京から参加者がありアンケートでは「もっとここにいたかった」「色んなところに行ってみたい」等の感想があり、何にも代えがたい体験となりました。
機会がない人に機会をつくる意味を再認識いたしました。
オンライン支援を通してコミュニティ実感・成長実感を、さらに持てる仕組みにしていきたいです。
代表理事 尾中友哉
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