2022.10.23 / Report

【サークルオー先生紹介Vol.2】教育経験0からスタート。自身の経験を子どもたちに還元したい！

インタビューの前に…『サークルオー』とは？

『サークルオー』とは、耳の聞こえない、聞こえにくい子どもたちへ学びを広げ、深めるオンライン対話型の授業です。

先生は、学校の先生､弁護士､海外在住､スポーツ選手などさまざまなジャンルで活躍する方が在籍しています。お子さまのコミュニケーション手段･学習言語･文化･聴力等といったろう･難聴児における多様性の重点項目を考慮した“授業”を提供しています｡

前回に引き続き、働く熱き想いを持ったサークルオーの先生をインタビューします。

『サークルオー』先生募集！

^{現在、『サークルオー』の生徒登録人数は70名。一緒に仲間になって子どもたちの可能性を広げてくださる先生を募集中です！}

^{▶︎採用詳細はこちらをクリック}

E先生（難聴）プロフィール

^{☑︎経歴：大学院生／教育経験なし
☑︎『サークルオー』開始年月日：2021年1月～
☑︎担当教科：算数／数学。その他、文法や、絵を見せてボキャブラリーを増やす練習をする時もあります。
☑︎担当学年：小学3年生／中学２年生
☑︎授業頻度：週1回実施
☑︎授業の流れ（50分間）：
あいさつ→軽くおしゃべり（今日の学校で何したの？）→授業→軽くおしゃべり→終わりの挨拶}

【質問1】『サークルオー』を一言で表すと？

ろう難聴の子どもたちが、安心できる場だと思います。理由としては、自分自身の経験談になりますが、ろう学校には幼稚部の時だけ通っていました。小学校からは一般校。聞こえる子と一緒に勉強して、その時の言語はやっぱり声だったんですね。声だけだと困りました。そのような経験もあって、“手話”という分かりやすい言語を使って、子どもたちとコミュニケーションをとるサークルオーは、子どもたちにとってはスムーズに勉強できる環境だと思っています。そういう意味で、安心できる場という表現をしました。

【質問2】『サークルオー』で働こうと思ったきっかけは？

Twitterを通じて、この活動に興味があると思い、色々調べ始めたのがきっかけです。実は、元々教育に興味があったわけではないんです。ただ、何か手話を使って仕事ができる場がないか…と探している時にたまたま見つけました。

【質問3】授業をするにあたって大事にしていることは？

一番は「子どもたちとのコミュニケーション」です。自分自身、“勉強ってつまらない”というイメージがありました。だからこそ、学びにプラスして、今日あったことなど、授業の最初と最後におしゃべりする時間も大事しています。そうすることで、勉強もより楽しく進む気がします！

【質問4】『サークルオー』のやりがいは？

前は、答えられなかったことに今では答えられるようになる…など、生徒さんのことばの成長を感じる時にやりがいを感じますね。実は、サークルオーの仕事を始める前までは、子供たちと接する機会がほぼなかったので、初めは接し方が分からなかったんです。先生を始めたばかりの時は、私も生徒さんも親御さんも、どうしたらいいか分からないところからスタートでした。
でも、授業の中でいろんなエピソードを話してもらうことを繰り返していくうちに、仲が深くなった気がします。自分自身も、“相手と関係性を築く力を身に着けることができているのは、とてもやりがいです。