🙋‍♂️寄付で活動を
応援🙋‍♂️
夏の社員合宿レポ! ろう児・難聴児のこどもたちにとって、安心、チャレンジ、出会いの場を作るために、大人はどうするか?
/ Report

夏の社員合宿レポ! ろう児・難聴児のこどもたちにとって、安心、チャレンジ、出会いの場を作るために、大人はどうするか?

なぜ合宿の様子を公開するのか?

NPO法人Silent Voiceでは、定期的にスタッフ皆んなで寝食を共にする1泊2日の合宿をしながら、研修を行っています!

研修の様子を今年は赤裸々に公開しようと思ったのは、皆さんに、私たちの想いや議論を少しでも伝えたいし、知ってほしい。そして、一緒に考えていきたいという想いから。

私たちスタッフの人数だけでは、社会の風潮や仕組みは変わりません。

だから、皆さんと一緒に議論することで、山を登って行きたいのです。

バックグランドがそれぞれのスタッフの意見は、決して同じではありません。自分のアイデアを書き出してシェアし、意見を受容し、視点を広げていきます。

改めて、Silent Voiceってどんな組織?

私たちNPO法人Silent Voiceは、ろう児・難聴児に特化した対面型アフタースクール(放課後等デイサービス)である『デフアカデミー』、オンライン対話型授業の『サークルオー』の2つの事業があります。

それぞれの事業は、形態は違いますが、どちらも、耳の聞こえない、聞こえにくい子の教育をよりよくし、安心できる繋がりとチャレンジできる場を!という気持ちから生まれています。

2つの事業、かつ少人数チームなので、それぞれの役割の場で動いていることもあり、なかなか全員向き合って、じっくり顔を合わす時間がないのが現状です。

だからこそ、この合宿はとても大事なんです。

お互いの仕事を伝えあって、実は、知らなかったことがいっぱい。同じ組織でもなかなか見えない部分は多いものです。

それぞれの事業の悩みや課題をシェアすると、

「その課題ってほんと?」

「こうやったら上手くいくんじゃない?」

いつもと違う視点からアドバイスをもらうと、また新たなアイデアも生まれます。

立ち止まる。

日常を振り返る。

互いを改めて知る。

そして、みんなで目標に向けて、山を登る。

合宿は、そんな時間なんじゃないかなと思います。

当事者として、デフが社内にいること

私たちスタッフの中には、当事者としてデフがいます。社内から、デフと聴者の関わりをアップデートし、コミュニケーションの壁を壊していく!というものを体現することも目指しています。

この合宿でも、対話をしっかりとしていくために、ルールを決めたりしています。

・相手の話を敬愛をもってきく。

・相手の話を遮らない。

・否定しない。

様々なバックグランドを持つスタッフ。多様な意見をまずは受け入れ、前向きな議論をするために、みんなが日々意識していることかもしれません。

指導員の在り方、環境設定などの観点からアイデアを出すサークルオー日下さん
デフアカデミーに入社して半年の小林さん。初参加ながらも、たくさん現場での様子や想いをシェアをしてくれました!

安心、チャレンジ、出会いのために。

話は戻って、例えば、合宿ではどんな話をしているのか?

一例でしかないのですが、こんな今回は、テーマで話してみました。

〜子どもたちがデフアカデミーやサークルオーを通じて、安心、チャレンジ、出会いのある場所と感じてもらうために、大人がどういう状態であればいいか?

子ども、環境設定、指導員、保護者、関わりや場のルールなど様々な視点を想定して、議論しました。

"(大人が環境を作るのではなく)子ども自身が、自ら誰かと関わってみたい!という主体性が大事。”

“興味あること、好きになることを、保護者や子どもの行動や会話からキャッチする”

“コミュニケーション方法はその子によって違うから、その子に合わせたコミュニケーションツールを用意しておくことが大事”

“喫茶店みたいな、一休みしながら、話したくなるような癒しの場づくり”

“保護者や先生、指導員・・大人たちが子どもの様子を監視しない”

“みんなに応援されている状態を、子ども自身が感じ取れること”

“保護者とSilent Voiceのスタッフとの信頼関係。子どもの様子や成長などの情報共有”

“子ども自身が関わりたくなるための仕掛けを一緒に作る。(流行の遊びなども取り入れて・・楽しい!面白い!という感情も大事)”

これは一部ですが、たくさん意見が出ました。

でも、こういう議論って抽象度が高くなりがちだよね、という意見も。

“では、明日から現場で何する?”

と問いかけるのは、今回の研修コーディネーターでもある岡松さん。

私たちが向き合うのは、日々、一分一秒成長する子どもです。

合宿が明けたら、すぐに子どもたちが来てくれます。

問いかけの仕方一つで、子どもの行動や気持ちが前を向くこと。

スタッフ一人ひとりの関わり方が、大きく子どもたちの人生にエンジンをかけることができるはず。

Silent Voiceが目指す子どもたちの像

Silent Voiceで本年度決定した、耳の聞こえない、聞こえにくい子たちの理想状態は、

“自ら”夢や目標を持ち、その実現は、一人ではできないことを理解し、周りを巻き込み、正しい方向に向かって、適切な努力をすれば実現可能と信じている。

ということ。

“自ら”という部分がとても大事で、自分自身で責任を持って決めるためには、たくさんの情報や選択肢に触れる必要があります。

その環境作りや関わり方は、Silent Voiceとしてこれからどんどんアプローチを磨いていきたいと思います。

ここまで読んでくださった皆さま、ありがとうございます。

スタッフだけでなく、皆さまとともに一緒にゴールを目指していきたい。

こういうアイデアいいんじゃないか?一緒にこれができそうかも!などのご意見やアドバイスをお持ちの方は、ぜひ共に、議論していきたいです。

ご寄付での応援のお願い

Silent Voiceが目指す未来に共感していただき、応援してくださる皆様、いつもありがとうございます。現在、応援してくださっている方のご理由を伺うと、「これまで、ろう者・難聴者と関わってこれなかったから」「新しいチャレンジを応援したい」など有り難く、様々なメッセージを頂戴します。

皆様のお陰様で全力で「社会に必要なこと」にチャレンジできます!

聴覚障害のある子どもたちを取り残さない社会を目指して。

ぜひ、ご支援をお願いします。

1,000人に1人の“耳が聞こえない子ども”が、そしてその保護者が、孤立しないために。

今の時代だからこそできる支援環境をつくりたいです。

↓↓↓(ご寄付の詳細はこちら)↓↓↓

https://silentvoice.org/donate/